ヴィコ・マジストレッティは、1920年イタリア、ミラノ出身のイタリアを代表するデザイナー。ミラノ工科大学で建築を学び、卒業後からは父親のデザイン事務所で仕事を始めます。都市計画、建築、インテリアデザイン、インダストリアルデザイン、家具デザインなどの分野で多数の作品を残し、現在では12点もの作品がニューヨーク近代美術館のコレクションとなっています。作品は、家具だけでなく照明器具なども多く手掛け、1967年には「エクリッセ」がコンパッソ・ドーロ賞を受賞、現在のイタリアデザイン界の基盤を作ったデザイナーとして有名です。
多くの一流家具をデザインしてきたヴィコ・マジストレッティの代表作は1975年に発表され、世界最高のソファと称される「マラルンガソファ」。ジェネリック製品の中でも人気の作品で、最大の特徴はフレキシブルバーを組み込むことで無段可動式の背もたれを実現したことです。他のリプロダクト製品に見られる「段階式」のものとは違い、動きが滑らか。より快適な使い心地になっています。さらに、シート部分は日本の「座布団」のようなクッション性の高い構造になっていて、長く座っていても疲れない、機能性にも富んだソファとして人気です。