1914年にデンマークに生まれたハンス・ウェグナーは、14歳で家具職人の見習いとなり、その2年後にはマイスターの資格を取得した秀悦なるデザイナー。ウェグナーの家具は、木材を活かした美しいフォルムが特徴で、生涯で500を超える多くの作品を発表しました。日本人の心をとらえる東洋的で伝統的なデザインが持ち味で、日本でも人気を集めています。代表作としては、1950年にデザインされた「ザ・チェア」。ウェグナー作品の中でもプロポーションの美しさやすわり心地など、完成度の高い作品です。シンプルなデザインでどんなインテリアにもマッチし、木の曲線美が優しさを醸し出しています。
また、1944年に中国明朝時代のチェア「圏椅」からインスピレーションを得て作られたチャイニーズチェアは、特徴的な肘掛けや中国らしさを残したデザインが魅力。ウェグナーにとってその後の作品へと続く重要なデザインとなりました。ほかにも「エルボーチェア」「ダイニングチェア」「カウホーンチェア」「OXチェア」「ウィングチェア」「ピーコックラウンジチェア」「ND53スツール」など、東洋の味わいがミックスされた新しいデザインがラインナップされています。