イタリア・ミラノ出身のアッキレは、ミラノ工科大学建築学科を卒業後、1944年から兄のリビオとピエール・ジャコモとともに建築家・デザイナーとしてスタートしました。イタリアの照明界に衝撃を与えたその独創的なデザインは、どこにでもある素材を用いた、かつ斬新なアイディアが特徴。1957年に発表された「SELLA」や「MEZZADRO」のスツールは、彼らの創造性の高いデザインの象徴とも言われています。1971年に発表した「ランパディーナランプ」はイタリアの近代的デザインの先駆けで、電球とソケット、アルミベースのみで構成された、一度見たら忘れない極めてシンプルで斬新なデザインが印象深い作品です。
また、1970年にデザインされた「パレンテージ ランプ」は天井から吊り下げるというユニークな設置法が特徴で、ワイヤーを動かし自在に光の方向を変えることができる機能性にも富んだ作品。ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションにも選ばれています。ほかにも、大理石から伸びるステンレスアームの曲線が美しい「アルコランプ」や「スプリューゲンブロー」など、2002年にこの世を去るまで、イタリアの照明界を代表するデザインを数多く残している巨匠です。