ポール・ケアホルムは1929年にデンマークに生まれた、北欧を代表するデザイナーの一人です。北欧家具といえば美しい木製椅子のデザインが多い中、ポールは一人、自身のオリジナリティあふれる路線で作品を輩出してきました。中でも代表作と言われる「PKシリーズ」は木製品では表現できないような細く美しいラインを金属を中心としたフレームを利用して表現しています。「PK24ハンモックチェア」は角度調整機能を持つチェアで、コルビジェの「シェーズロング」をリデザインした物だと言われています。本体はラタン張りで涼しげな見た目であり、角度調整できるので、よりリラックスした使用が可能になっています。
ほかに、シンプルなラインが特徴の「イージーチェア」。ミースのバルセロナチェアをリデザインしたものだと言われていますが、バルセロナチェアより細い線を表現し、ポールのオリジナリティを随所に組み込んでいます。また、1967年にデザインされたロッキング機能を備えつけた「ラウンジチェア」は、モダンテイストな住宅にマッチするデザインが好評。フレームの特徴的な構造により、上下だけでなく左右にも動くという、遊び心のある作品になっています。