ドイツ出身のミース・ファン・デル・ローエは、コルビジェと並び20世紀を代表する建築家として有名なデザイナーです。初期の作品としては「トゥーゲンハット邸」の設計や1929年にスペインで開催されたバルセロナ万博のドイツパビリオンなどの作品が高評価で、ミースの建築家としての地位を確立しました。その後、アメリカに活動の場を移し、建築家に専念。生涯で200を越える建築作品を発表しますが、その内120作品ほどはアメリカで手がけています。ミースは固定観念にとらわれず、常に流動することをテーマにデザインに取り組んできました。
代表作としては、1930年にデザインされた洗練された建築エッセンスが随所に取り込まれている「ブルーノチェア」、1929年バルセロナ万博の際にデザインされた独特な脚部が美しい「バルセロナチェア」、「バルセロナデイベッド」「バルセロナコーヒーテーブル」などがあります。特に「バルセロナチェア」は、座り心地はもちろん、その洗練されたデザインが魅力的。クロスされた脚がシンプルかつ美しさを最大限に表現しています。同じく洗練されたデザインが特徴の、同シリーズ「コーヒーテーブル」や「オットマン」などを一緒に使うとオシャレです。