20世紀を代表する近代建築の三大巨匠の一人
「ル・コルビジェ」が作る家具とは
近代建築の巨匠が作った家具には洗練された美しさがあります。まるで建築のように構成された家具の姿があります。建築家として追求する美しさへのこだわりが家具の設計にも込められていて、しっかりと計算された美しさ、美しさのバランスへのこだわりがあるのが特徴です。
「ル・コルビジェ」家具は、まるで建築物のような美しさを讃えて存在しています。
20世紀を代表する逸品が部屋にあるという魅力
「ル・コルビジェ」の家具が部屋にあるということはどんな魅力があるでしょうか。
近代建築の巨匠に家を建ててもらうことはできなくても巨匠が作った家具ならば時を超えて自分の部屋に置くことができます。
構造物としての美しさを発揮する家具たち、その魅力を自分の部屋で味わうことができるというのは何と言う魅力で贅沢でしょうか。
20世紀を代表する逸品が今も美しい洗練された形で蘇るとしたらそんな機会を手に入れないわけにはいかないものです。
時を超えて蘇る逸品の家具
「ル・コルビジェ」が近代建築の
三大巨匠といわれる由縁は?
1887年にスイスで生まれた「ル・コルビジェ」は近代建築の三大巨匠と呼ばれ、幾何学形態黄金比率に魅せられた建築家です。幾何学の形の中に美しさを見出したデザインを多く設計しています。
20世紀の住宅の最高作品と言われているのが「ル・コルビジェ」が設計したフランスの歴史的建築物「サヴォア邸」です。今や歴史遺産とされているものです。
1階部分を空けたピロティ、自由な立面、連続した窓のデザイン、屋上に設けられた庭園など近未来的な家の形とも見えます。
そんな巨匠が家具を作るとどんな形になるのでしょうか。20世紀の近代建築の巨匠が作った家具のデザインに込めた美しさを受け留めてみませんか。
本革とステンレスの美の出会いの魅力
『世界最高デザインの休憩椅子』の魅力
ステンレスと本革の出会い、
構築されたデザイン
「ル・コルビジェ」の家具の中で一躍有名なのが「LCシリーズ」と呼ばれる家具です。
その中でも人気の高い「シェーズロング」の造形には驚きを感じます。
「シェーズロング」はステンレスと本革が出会い、建築のようにデザインされた構造のチェアと言ってもいいのではないでしょうか。
『世界最高デザインの休憩椅子』と
言われる3つの理由
事務所のメンバーである「ピエール・ジャンヌレ」や「シャルロット・ペリアン」らと一緒に手掛けた家具が「LCシリーズ」です。
その中の「シェーズロング」を『世界最高デザインの休憩椅子』と言わしめるには3つの理由が存在しています。最高デザインと言われる美しさを支えるしっかりした3つの理由があるのです。
「ル・コルビジェ」の家具には建築物のようにそれを構成する一つ一つの美しさがあり、それらが計算された構造によって成り立っています。
イタリア製総本革を使う事できめ細かくしなやかでつややかな本革の美しさを表現。
ステンレスへのこだわりを持ち、溶接もないなめらかな曲線の美しさを実現。
弧円型のフレームが自由に動き、使う人によって最適なフォルムが実現し、細かな3cmの幅のベルトが支えるため細かく体重を分散させるよう計算された構造。
まるで本革とステンレスの競演による
『ゆりかご』の実現
なんだかこの椅子を見ていると『ゆりかご』を連想してしまいます。本革とステンレスで作られているのですが、そのステンレスの曲線の美しさは、まさに『ゆりかご』です。
しっかりとした構造美の上に成り立った『世界最高デザインの休憩椅子』であり『ゆりかご』です。
シャープな見た目とは異なって体をゆだねてみるとその安らぐ気持ちは計算された設計からきたもの、美しさが支える心地良さと言えるものです。
同じ本革とステンレスの組み合わせの美を
ソファで追及すると
同じ本革とレザーの組み合わせで美しいソファを作ったのがこのソファです。
本革とステンレスのモダンスタイルのソファ「LC2 1人掛けタイプ」はまさに「ル・コルビジェ」の建築を思い起こさせるようなバランスの美です。
なんだか美しい建造物のような魅力を讃えるソファです。
ステンレスの美しいフォルムの輝きとこちらもイタリア製総本革で美しさを主張しています。
また、1人掛けタイプと3人掛けタイプ、オットマンなどのセットにするとまたそこに完璧なまでの美しさが出来上がります。美しい建造物が揃ったような印象を受けます。見ているだけで整然とした美しさが心へと響いてきます。
機能性の美の魅力
20世紀に作られた傑作「スリングチェア」の魅力
フレームから繋がる
1本の軸が作る椅子の機能性
デザイン性とともに機能性も備えているのが「ル・コルビジェ」の家具の魅力の凄さです。
それは建築の構造学から来ているものでもあるのでしょう。
20世紀に作られた傑作とまで呼ばれる「スリング」と呼ばれる椅子は、フレームから繋がる1本の軸によって支えられ、背面が固定されていないのが大きな特徴です。座る人によって背面の傾きが変わるように設計されています。
座る人によって
傾きを変える椅子
20世紀にそこまでの人間工学的な発想で機能性を追求した椅子が作られていたことに驚きです。
そしてそれが美しいデザインと共に作られたことが最大の魅力ではないでしょうか。機能性とデザインはともすると相容れないものになりがちですが、「ル・コルビジェ」の家具はそのどちらも叶えたものになっています。
むしろ言い換えればきちんと構造的に考えられたものだからこそ機能性を持ち、美しいデザインに仕上がっていると評価されるべきです。
美しいデザインのもとに座面が回転する椅子
1928年にデザインされた「スウィベルチェア」も有名な椅子です。美しいデザインとともに座面が回転する機能的な椅子となっています。座面が回転するために立ったり座ったりがスムーズにできる機能性が20世紀にすでに備わっていた椅子と言えます。
肘部分のクッションにはモールドウレタンフォームを使い、座り心地のいい厚い座面も確保するなどそれぞれの箇所で機能性を追求しています。座り心地、立ち居の動作のしやすさ、デザインの美しさのそのどれもに妥協をゆるさない凛としたスタイルが見事です。
新しさを感じる魅力
20世紀にデザインされたとは
思えない新しさを感じるのも魅力!
20世紀の傑作「LC1スリングチェア」と「LC5デイベッド」をこんなに新しい感覚のインテリアと組み合わせて置いてもマッチします。まさに歴史を超えて今に蘇る美しさです。本革とステンレスが出会った美しさがそこには満ちています。ステンレスのフォルムの美しさ、本革のなめらかな美しさが「LC1スリングチェア」と「LC5デイベッド」をセットにして置くとより輝いています。
上質なイタリア製総本革の「スウィベルチェア」はガラスのテーブルと相性がよく、セットにすると白の本革の美しさが気品を漂わせます。とても20世紀に設計された椅子とは思いないおしゃれな姿です。
本革の美しさを味わう魅力
「スリングチェア」などはイタリア製総本革に加え、ポニースキンタイプもあります。美しいステンレススチールのラインに本革のなめらかな艶、そしてポニースキンのデザインの美しさ。洗練された美としかいいようがないチェアたちです。
ポニースキンタイプはブラックカウハイドとブラウンカウハイドも楽しめ、全て柄が異なり表情が違うのも味わい深い魅力です。色々な魅力を楽しんでみませんか。
椅子のデザインが美しいからこそ革もより美しく見えるのでしょう。眺めているだけでも美しい、革の魅力も讃えたいチェアと言えます。